Vue.jsの基本1(開発環境~コンポーネントの作成とWebサーバへのデプロイ)

目次

1.Vue.jsとは
(1)概要
 Vue(Vue.js)はユーザインタフェース構築のためのJavaScriptフレームワーク。

Vue.js 日本公式サイト
https://jp.vuejs.org/

(2)特徴
・HTMLをコンポーネント化することで再利用可能。
・Vue.jsに同期させて画面を更新できる。
・SPA(Single Page Application)の単一のページを部分的に差分のみの画面描画ができる。

2.Vueの開発環境
(1)ホストOS
 Windows 10 Pro
 XAMPP Control Panel v3.2.4(ローカル環境テスト用)
(2)仮想環境(VirtualBox)
 ・ゲストOS:CentOs8(Red Hat 64-bit)
 ・Node.js:v14.18.1($ node –version)
 ・npm:6.14.11($ npm –version)

(3)Vueライブラリのインストール
 $ npm install vue
 Vueのバージョン確認
 $ npm list vue

(4)Vue CLIのインストール
 $ npm install -g @vue/cli

3.HTMLページで部分的にVue.jsの利用
ここでは下記のVueライブラリを読み込む。
・開発版<script src=”https://cdn.jsdelivr.net/npm/vue@2.6.14/dist/vue.js”></script>

・本番版<script src=”https://cdn.jsdelivr.net/npm/vue@2.6.14″></script>

また、サンプルは下記のサイトに掲載されているものを参考とした。

Vue.js 日本公式サイト

https://jp.vuejs.org/

Webサーバ(XAMPP)のドキュメントルート(”C:/xampp/htdocs”)にindex.htmlファイルを置き、XAMPPのApacheを起動してブラウザ(http://localhost)で確認した。

(1)サンプル1
 テキストのバインディング
 index.html

・Vueアプリケーションは、Vueインスタンスを作成(new Vue(オプション))することで起動される。
・オプション(Vue.jsのAPI)の種類
 el:mountする要素
 data:アプリケーションで使用するデータ
 computed:算出プロパティ
 methods:アプリケーションで使用するメソッド

ライフサイクルフック
 beforeCreate:インスタンスの初期化前に実行
 created:インスタンスの初期化後に実行、
   プロパティdataにアクセスできる。
 beforeMount:elementへのマウント前に実行
 mounted:elementへのマウント後に実行
 beforeUpdate:プロパティ更新時の再描画前に実行
 updated:データ更新時の再描画後に実行
 beforeDestroy:インスタンスが破棄される前に実行
 destroyed:インスタンスが破棄された後に実行

(2)サンプル2
 テキストのバインディングと繰り返し描画
 index.html

(3)サンプル3
 ライフサイクルフック関数created(インスタンスが生成された後に実行)でコンソールにインスタンスの値を出力する。
 index.html

4.Vue CLIによるプロジェクト作成
(1)Vue CLIコマンド実行
 $ vue ui
(2)ブラウザでVue CLI UIの画面を開く(5分程度かかる)
 http://localhost:8000

(3)新しいプロジェクトを作成
 プロジェクトマネージャで「作成」タブを選び、お好きなディレクトリを指定して、「ここに新しいプロジェクトを作成する」を選択。

「プロジェクト作成中・・・」で約5分程度で終了

左のタブの一番下の「タスク」、その中のserveを選択し、「タスクの実行」ボタンをクリック。

実行が終了したら、「アプリを開く」で最初の画面が確認できる。

VueCLIで作成したプロジェクトのファイル

「public/index.html」

「src/main.js」

vueファイルは1ファイルが1つのVue要素=コンポーネントとして、再利用し易いようになっている。また、vueファイルは、template、script、styleの3つの部分から構成されている。

「src/app.vue」

「src/components/HelloWorld.vue」

ローカルサーバの起動をする
# npm run serve

仮想マシンのローカルブラウザで接続

ビルドする
# npm run build
distフォルダが作成される

distフォルダのファイルをWebサーバ(XAMPP)のドキュメントルート(”C:/xampp/htdocs”)の中に置く。

XAMPPのApacheを起動し、ブラウザからWebサーバに接続する。

PCのブラウザからhttp://localhostに接続

The end