目次
1.開発経緯
防災情報など生活に必要な様々な情報はネットにアクセスすることで得られますが、ネットにアクセスするのに不慣れな方にとっては得たい情報を取得するのは簡単ではありません。また、高齢者のための公共的な情報サービスをインターネットを介して実施していくにも、ブラウザの操作などのパソコン操作ができることが必要になり、パソコンを操作してインターネットにアクセス出来ないのでは意味がありません。
ネットにアクセスする操作に不慣れな方が簡単にインターネットへアクセスできるようにするための方法として、テレビモニターを使い、使い慣れたTVリモコンの感覚でテレビからインターネットにアクセスできるようにし、行政機関からの情報をテレビに表示できるようにします。
2.概要
リモコンとタブレットを使い、タブレットのタッチ操作で簡単にWebサイトの情報をテレビに表示できます。タブレットには、行政機関がサーバに登録した情報の一覧を取得してリスト形式で表示し、利用者はタブレットに表示されたリストの項目から選ぶことで、Webサイトに掲載された情報を簡単に取得できます。
IT技術を活用した地域コミュニティ支援のツールとして、地域の行政機関(市町村)と地域住民のコミュニティを円滑に形成するツールとして利用することが期待できます。
3.試作装置の内容
リモコンとタブレットを使って、簡単にWebサイトにアクセスする仕組みを図.1、図.2に示します。
タブレットには、インターネットを介して取得した、情報提供者がサーバに登録した情報の一覧(以降、番組メニューと呼ぶ)をリスト形式で表示します。利用者はタブレットに表示された番組メニューのリストの項目から選ぶことで、自動的にブラウザが起動し、番組に紐づけされたurlでWebサイトにアクセスし、サイトに掲載された情報をテレビに表示します。
番組メニューは、Webサーバに置くファイル形式のデータであり、情報提供者がいつでも更新することができ、利用者はアプリ起動時、または「番組メニュー取得」ボタン操作により、最新の番組メニューで使用することができます。
本取り組みは、Webサイトにアクセスする仕組みを提供するものであり、既存のWebサイトのコンテンツがそのまま利用でき、情報を提供する側(行政機関など)は、番組の名前とurlをセットで登録するだけです。
特許出願済
4.活用例
4.1 町役場などでの地域の安全安心を提供する役割を支援
高齢者(パソコンの操作に不慣れ)向けに地域の情報を提供する。町役場など(管理者)側から番組(タッチパネルに表示するメニューとURLのデータ)を配信することで、町役場が伝えたい情報を届けることが可能。
特に見てほしいときは、番組メニューの釦を点滅するなどして視聴を促す。
また、Webサイトに確認(フォーム)釦をつけることで、利用者が見たことを町役場で監視できる。
防災に関する避難情報などを見たかを町役場が把握できる。
4.2 展示会場での展示物の解説に既存のコンテンツを利用
展示会場では展示物の解説のために、その都度コンテンツを作成し、モニター、パネルなどを設置しています。
この端末を利用することで、Webに公開しているコンテンツを利用して、展示物の解説を行うことができます。
5.試作品
5.1 動作環境
(1)利用者端末
Android9.0(APIレベル28)、Android7.0(APIレベル24)
(2)情報番組メニュー提供サーバ
CentOs7、Tomcat7、Oracle JDK 8
5.2 ソフトウエア概要(利用者端末)
(1)UI
(2)フローチャート
(3)シーケンスチャート
5.3 ソフトウエア概要(情報番組メニュー提供サーバ)
(1)UI
(2)フローチャート
(3)シーケンスチャート
The end